『iPhoneの「AirDrop」みたいに、Androidスマートフォン同士でお手軽にファイル転送したい!』と思っていませんか?
実は、Androidには「Android ビーム」というファイル転送の方法があるんです。「Android ビーム」はAndroidの基本機能。余計なアプリをインストールすることなく使えるのがGOODなんです。
ファーウェイなら「Huawei Share」、OPPOなら「OPPO Share」というファイル転送方法もあります。ところが、同じメーカーのスマートフォン同士が条件とハードルが高いです。
この記事では、「Android ビーム」を使ったファイル転送方法を紹介しておきます。お手軽であり、安全性が高いファイルの転送方法というのもポイントです。
記事を読み終えると、『この写真をファイル転送してほしい』と言われたときに『それなら、Android ビームで転送するよ』とさくっと言うことができるようになります。
「Android ビーム」で簡単にファイル転送

ここからは、「Android ビーム」を行う手順を紹介していきます。
まず、「Android ビーム」を使うためには転送に関わる端末には以下のような条件があります。
・OSがAndroid 4.1以降
・NFCとBluetoothを搭載
2019年現在のスマートフォンで、OSバージョンの条件で引っかかることは少ないですよね。あとはNFCとBluetoothです。
NFCの搭載状況を確認
ざっくり言うと、「Android ビーム」はNFC同士のタッチをきっかけとしてBluetoothでファイル転送を行います。
Bluetoothは大丈夫でしょうから、最も大きなチェックポイントはNFCの搭載状況です。
「NFC」≠「おサイフケータイ」
NFCということは、「おサイフケータイ」だよね。
という事を考えた方もいらっしゃると思います。確かに、よく耳にする「おサイフケータイ」はNFC規格の一種である「FeliCa」を使っています。
ですが、「おサイフケータイ」と「NFC」は完全に一致するものではありません。「おサイフケータイ」非搭載でも「NFC」は搭載しているスマートフォンは多いです。
例えば、筆者所有のソフトバンク版「Mate 20 Pro」やSIMフリー版「ZenFone 6」もそうです。ともに「おサイフケータイ」は非搭載ですが、「NFC」は搭載しています。

NFCを確認してみましょう
「NFC」を搭載しているかなんてわからないよ!
という場合は、設定メニューか、クイック設定パネルでNFCの搭載状況を確認することができると思います。
筆者の「ZenFone 6」のクイック設定パネルには次のように「NFC」とあります。

こんな感じで「NFC」の搭載状況を確認してみてください。
「Android ビーム」の手順
さっそく、「ZenFone 6」と「OPPO Reno A 128GB」でビームを実行していきます。

当然ながら、両機種ともに「NFC」搭載のスマートフォンです。
転送するための設定
NFCの状況の確認が終われば、転送前の設定は非常に簡単です。
基本的には送信側と受信側の「NFC」をONにするだけです。
Androidビームを開始
例えば、「OPPO Reno A 128GB」の「写真」アプリで1枚の写真を「Androidビーム」で転送する場合で解説します。
転送したいファイルを開いた状態でメニューを開いて「送信」をタップします。端末・アプリによっては「共有」などの名称となります。

「転送」方法の一覧の中の「Androidビーム」をタップします。

ファイル転送を行う端末同士をタッチします。

タッチをきっかけにBluetoothでファイル転送が開始されます。

あとは、転送完了するのを待てば終了です。
「Android ビーム」でのファイル転送まとめ
「Android ビーム」でのファイル転送について紹介しました。
他にもBluetoothのペアリングを行ってファイルを転送する方法もあります。ただ、ペアリング自体が面倒な部分もあり、手軽さでは「Android ビーム」の方が完全に上回ります。
しかも、物理的な端末同士のタッチをきっかけに転送が開始というのも安心要素となります。
ただ、「Android ビーム」はAndroid 10では廃止されます。こんなに便利な機能なのに廃止は残念です。

次期「Android」OSでは復活を期待したいところです。
読者の方がスマホを便利に使うためにこの記事が参考になれば幸いです。
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