
どうも、ガジェットブロガーのやすスマ(@yasu_suma)です。LTE対応のAndroidタブレットが欲しくなって「HUAWEI MatePad LTE」を購入しました。
この記事には、LTE対応のSIMフリーAndroidタブレット「HUAWEI MatePad LTE(BAH3-L09)」レビューした内容を紹介しています。
実際にレビューを行うと、「HUAWEI MatePad LTE」のハード的には仕上がりはおおむね良好でした。ただ、しっかりと用途を想定することが大きなポイントとなることもビシバシ感じています。
「HUAWEI MatePad LTE(以下、MatePad LTE)」の使用感も含めて、「MatePad LTE」の雰囲気が伝わるように紹介しますね!
「HUAWEI MatePad LTE」レビュー!エンタメを楽しむAndroidタブレットとなるか

2年強ほど「HUAWEI MediaPad M5 LTE」を使ってきましたが、そろそろ新しいAndroidタブレットが欲しくなっていたところに、「MatePad LTE」が発表。
正直言うとスペックを見て少し迷いましたが、やはりLTE対応の新しいタブレットは魅力ということで思い切って「MatePad LTE」を購入してみました。
「MatePad LTE」はGMS(Google Mobile Service)に非対応
また、ご存知の方が多いでしょうが、「MatePad LTE」はGMS(Google Mobile Service)に非対応です。
ただ、筆者がタブレットで使いたいのは、動画視聴と電子書籍ぐらい。
かなり限定的な用途なんで、GMS非対応でもなんとかいけるんじゃあねぇっていう楽観的な感じで購入しています(笑)
まずは、「MatePad LTE」のスペックや価格などの基本情報をさくっとおさらいです。
「MatePad LTE」のスペック:典型的なミドルスペックタブレット

「MatePad LTE」の主なスペックは以下のとおりです。
OS:EMUI 10.1 (Android 10)
ディスプレイ:10.4 インチ(2000 x 1200)
SoC:Kirin 810
RAM:3GB
ROM:32GB
カメラ:REAR:8MP FRONT:8MP
Wi-Fi:802.11 a/b/g/n/ac
指紋センサー:✕
USB:Type-C
バッテリー:7250mAh
サイズ/重量:154.96(W)×245.2(H)×7.35(D) mm / 450g
まさにミドルスペックっていう感じのスペック構成ですね。
あとで紹介しますがSoCはそこそこ強力なんです。ただ、RAM容量が3GBというのが残念ポイントです。
海外ではRAM容量が4GB以上のモデルが発売されているので、日本版でも4GBモデルを持ってきてほしかったのが正直な気持ちです。
「MatePad」のLTEモデルは充実の対応バンド
また、「MatePad LTE」はLTE対応しています。注目の対応バンドは以下のとおりです。
FDD-LTE:Band 1/2/3/5/7/8/18/19/20/26/28
TDD-LTE:Band 38/40/41
W-CDMA:Band 1/2/5/6/8/19
GSM:850/900/1800/1900 MHz
NTTドコモ/au/SoftBank/楽天モバイルの必須バンドにしっかり対応しています。

「「HUAWEI MatePad LTE」で楽天モバイル「UN-LIMIT」を検証」を別記事で紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
「MatePad LTE」に楽天モバイル「UN-LIMIT」SIMを挿すと無事にデータ通信できています。

あと、「BIGLOBEモバイル」のau VoLTE対応SIMでも検証しています。こちらも気になる方はどうぞ。
「MatePad LTE」の発売日と価格
「MatePad LTE」は2020年6月12日に日本発売。市場想定価格は36,182円(税別)です。
ちなみに、「MatePad」ではWi-Fiモデルも発売済みで、Wi-Fiモデルの市場想定価格は29.800円(税別)です。
筆者は「ファーウェイ 楽天市場店」で「MatePad LTE」を購入。純正端末カバーの無料プレゼントがあったのが決め手でした。
では、さっそく「MatePad LTE」を開封してチェックしていきます。
「MatePad LTE」の付属品をチェック

「MatePad LTE」の本体付属品はACアダプター、USBケーブル、USB Type-C to 3.5 mmイヤホン変換アダプタ、SIMピン、クイックスタートガイドです。

あと、「AppGallery」のクイックガイドも荷物に一緒に入っていました。
本体付属品は至って普通といったところです。さきほど紹介した純正端末カバーは後日到着なので、そこはけっこう楽しみといったところです。

付属のACアダプターの出力は5V/2A。7250mAhの大容量バッテリーを搭載しているわりには出力がちょっと物足りない感じですね。
無料プレゼントの純正端末カバーをチェック

「MatePad LTE」到着からおよそ1週間ほどして、ファーウェイ公式ストアの特典となっている無料プレゼントの純正端末カバーが到着しています。
「「HUAWEI MatePad LTE」購入で無料プレゼントの純正端末カバーをチェック」に紹介しているので、気になる方は合わせてご覧くださいね。
付属品のチェックはさくっと終わって、いざ「MatePad LTE」実機をみていきます!
「MatePad LTE」の10.4インチディスプレイ

「MatePad LTE」は10.4インチのIPSディスプレイを搭載しています。
ディスプレイ解像度が2000×1200。フルHDを超える解像度ということで精細さは十分に感じることができます。
ディスプレイの表示品質は満足

ミドルスペックタブレットしては、明るさ、発色など表示品質も十分に満足できるレベルです。コンテンツを楽しむための表示品質をもったディスプレイです。
やっぱディスプレイはいい意味でデカイっす!!!10インチオーバーになってくるとやっぱり迫力が違います。
もともと8.4インチタブレット「HUAWEI MediaPad M5 LTE」を使ってきたので、ディスプレイのサイズアップには非常に満足しています。
特に「dマガジン」などで雑誌系を読むときには8.4インチでは文字が小さく感じることがありましたが、10.4インチとなると読みやすさが劇的に向上します。

スリムベゼル仕様になっているので、前面から見たときに安っぽさは感じませんね。
ベゼル内に800万画素の前面カメラ

「MatePad LTE」は、ベゼル内に800万画素の前面カメラを搭載。
高画質なカメラではありませんが、Web会議ぐらいであれば不満なく使えるレベルです。また、ちょっとうれしいことに、ビューティーモードにも対応しているんです!
生体認証は顔認証のみに対応
「MatePad LTE」は指紋認証センサーは非搭載です。生体認証は前面カメラでの顔認証のみとなります。
「MatePad LTE」では顔認証を非常にスムーズに行うことができます。さっとロック解除できるので使い勝手は良好と感じています。
「MatePad LTE」の背面はフラットな形状でカッコいい

「MatePad LTE」の背面デザインはお気に入りポイントです。
「MatePad LTE」のカラーはミッドナイトグレーのみ。海外版とは異なり、カラーが選べないことは残念ですが、このミッドナイトグレーはなかなか落ち着きのあり飽きがこない印象です。
背面はフラットな形状のシンプルデザインで、非常にスタイリッシュな印象を受けるものになっています。
手頃価格のAndroidタブレットとしては十分に合格点に達している背面デザインだと感じています。
背面には800万画素シングルカメラ

「MatePad LTE」の背面には800万画素シングルカメラを搭載。

実際に撮影してみた感じでは、まぁ記録用に写真を撮影できるぐらいのレベルといったところですね。
ちゃんとキレイな写真を撮りたい場合には、スマホのカメラを使うようにしてくださいね!
「MatePad LTE」のサイズと重量:薄型軽量な部類ですね

「MatePad LTE」のサイズは154.96(W)×245.2(H)×7.35(D)mm。
8.4インチタブレット「HUAWEI MediaPad M5 LTE」と並べてみると大きさの違いがよく分かりますよね。
タブレットにどのぐらいのサイズを求めるかは大きな判断材料です。
筆者は電子書籍をより快適に読むことを優先したいので、「MatePad LTE」のサイズ感にはとても満足しています。

また、「MatePad LTE」は7.35mmの薄型ボディで、重さは約450gとなっています。
片手でも十分持て使えるので、手頃な価格のタブレットしては十分合格点の扱いやすさです。
クアッドスピーカー搭載で迫力あるサウンドを楽しめる

「MatePad LTE」のボディ側面には4つのスピーカーを搭載。これがいいですよね!
お馴染みのHarman Kardonによるサウンドチューニングもあって、音量を上げてみるとなかなかいい感じのサウンドを楽しむことができます。
大型ディスプレイで、迫力のあるサウンドで手軽に動画を楽しめるのはなかなかワクワクしちゃいます。

また、背面と側面フレームのスムーズさなかなかいい感じで、「MatePad LTE」のデザインの満足度は高いです。
これが欲しかった!SIMスロットがあります

「MatePad LTE」の側面下部にはSIMを入れるスロットがあります。

当然ですが、「MatePad LTE」で技適を確認できています。
SIMは1枚だけ挿せるタイプになっていて、microSDカードスロットも兼ねています。なお、外部ストレージとしてmicroSDカード(最大512GB)の使用をサポートしています。
microSDカードの使用はほぼ必須レベルです
「MatePad LTE」の内部ストレージ容量が32GBと少なめなんで、microSDカードをうまく活用することはほぼ必須レベルといった感じです。
上の写真ではかなりヨワヨワのmicroSDカードですが、ぜひ、もう少し良い感じのmicroSDカードを使ってくださいね(笑)

「MatePad LTE」の初回起動直後に内部ストレージの状況を確認してみると、空き容量は20GB弱といったところでした。
アプリなどをインストールすることを考えるとちょっと心配な空き容量ですね。繰り返しになりますが、microSDカードをうまく使ってくださいね。
「MatePad LTE」のパフォーマンス:SoCはなかなか強力

次に「MatePad LTE」のパフォーマンスを紹介します。
「MatePad LTE」はSoCに「Kirin 810」を搭載。日本発売の「Kirin 810」搭載デバイスって「MatePad LTE」だけですよね。

同じ2020年6月発売の5Gスマホ「HUAWEI P40 lite 5G」に搭載している「Kirin 820」の一世代のSoCです。
ご存じの方も多いと思いますが、Kirin 800番台のパフォーマンスの高さは定評があります。
「MatePad LTE」はミドルスペックタブレットしては十分なパフォーマンスを実現しています。
「MatePad LTE」のAnTuTuスコア
「AnTuTu V8.3.9」で「MatePad LTE」のベンチマークを計測しておきました。結果はコチラです。

3回連続で計測して、総合スコアは25万ほどといったところですね。発熱もほとんど気になりません。「Kirin 810」のパフォーマンスは期待通りといったところです。
実際に電子書籍、動画視聴の用途であれば、らくらくといった感じで軽快に動作します。
筆者の場合はタブレットでは次々とアプリを切り替えて使うことも少ないこともあって、心配していたRAM容量の少なさもそれほど気になりません。
AnTuTuスコアは「Redmi Note 9S」の4GB RAMモデルと同等

このAnTuTuスコアでみると、日本で大ヒットしている「Redmi Note 9S」の4GB RAMモデルと似たような感じです。
「Redmi Note 9S」のAnTuTuスコアは「日本版「Redmi Note 9S」レビュー」に掲載しているので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
「MatePad LTE」では「Kirin 810」の性能は期待通り。ということで、「MatePad LTE」の基本的な動作はかなり快適です。
ただし、内部ストレージには残念なポイントがあります。
内部ストレージの読み書き速度が残念
同じく「AnTuTu V8.3.9」で「MatePad LTE」の内部ストレージを計測してみたところ、以下のような結果に。

このレベルのスコアはひさびさに見ました、悪い意味で。。。最近のミドルスペックスマホで20,000弱ぐらいのスコアが多いので、「MatePad LTE」のスコアはかなり低めです。
「MatePad LTE」の内部ストレージ速度はエントリースマホレベルといった感じで、これは残念なポイントです。スペックからは読み取れていなかった部分にイマイチな点が隠れていました。
ただ、SoCがそこそこ性能が高いこともあって、体感としてはそこまで内部ストレージの速度が足をひっぱる印象はありません。
「MatePad LTE」のホーム画面:OSはEMUI 10.1

「MatePad LTE」のOSはAndroid 10ベースの「EMUI 10.1」です。上が初回起動直後のホーム画面です。
初期設定では、すべてのアプリがホーム画面に表示されるお馴染みのものになっています。
このあたりは好みが分かれるところですが、設定を変更することで、ちゃんとドロワー表示にも変更できます。

また、ファーウェイの純正アプリなど、あらかじめインストールされているアプリは少し多めです。
「MatePad LTE」はM-pencil(別売)での手書きに対応

また、「MatePad LTE」はM-pencil(別売)での手書きにも対応していることから、「HUAWEI MatePad Pro」と同じように「Nebo」アプリなどの手書きを楽しむためのアプリもあらかじめインストールされています。
ただ、ただ「HUAWEI MatePad Pro」と異なり、「MatePad LTE」では、M-pencilをマグネットで本体に付けての充電やペアリングはできません。
筆者にとって手書きに対応していることはけっこう魅力的でしたが、充電・ペアリングに一手間があるということで「M-pencil」を購入することは見送りました。
Phone Cloneで旧端末のデータ・アプリを引き継ぎ

「MatePad LTE」はGMSに非対応で、Google Playストアを利用することができません。
HMS(Huawei Mobile Service)の「AppGallery」でアプリを入手することができますが、ラインナップはまだ充実しているとはいえません。
ということで、「Phone Clone」を使って、もともと使っていた「HUAWEI MediaPad M5 LTE」から新端末「MatePad LTE」にデータ転送を試してみました。
主に利用したい「amazonプライム」、「Kindle」、「dマガジン」は無事に移行。ただ、ときどき使う「Rakuten TV」は移行できず。
すべてのアプリは移行できませんでしたが、予想していたよりも多くのアプリが移行できたので、筆者の場合はとりあえず使い始めています。
amazonアプリストアも併用してアプリを入手

amazonアプリストアも併用しながら、アプリ環境を整えていくこともできます。
なお、視聴するのがルーティーンの「YouTube」については、ブラウザでホーム画面にショートカットを作成して対応しています。
「MatePad LTE」の大容量バッテリー
「MatePad LTE」は7250mAhの大容量バッテリーを搭載しています。
「MatePad LTE」のバッテリー持ちはかなり良好です。動画や電子書籍をしっかり楽しんでもバッテリーにはまだまだ余裕があります。
まぁ、悲しい部分でもありますが、「MatePad LTE」はGMS非対応で、バックグラウンドで常に動くアプリが少ないのがバッテリー持ちではいい側面があるんでしょうね。。。

すでに紹介したように、「MatePad LTE」付属の充電器は最大5V/2Aとちょっと出力不足を感じてしまいます。
試しに、AUKEYの18W PD充電器「PA-F1」で「MatePad LTE」を充電してみると、付属の充電器を上回る出力でした。

「18W PD充電器「PA-F1」はAmazonで1,000円強なんでコスパ最強かと」に紹介しているように、「PA-F1」は安価で小型なPD充電器です。スマホ充電にも使えるのでオススメですよ。
中国で「HUAWEI MatePad 10.8」発表:Kirin 990搭載

中国ファーウェイは、新型Androidタブレット「HUAWEI MatePad 10.8」を発表しています。
「HUAWEI MatePad LTE」と同じ無印MatePadですが、「HUAWEI MatePad 10.8」のスペックはかなりハイレベル。
SoCにハイエンド向け「Kirin 990」を搭載するなど、基本的なパフォーマンスはハイスペックタブレットクラスとなっている注目タブレットです。
しかも、「HUAWEI MatePad 10.8」の価格は2399元(約3.6万円)~とかなりリーズナブル。
「HUAWEI MatePad 10.8」は2020年8月中旬に中国で発売です。
まとめ:「HUAWEI MatePad LTE」レビュー!エンタメを楽しむAndroidタブレットとなるか

以上、LTE対応のAndroidタブレット「MatePad LTE」をレビューした内容を紹介しました。
およそ4万円の10.4インチのLTE対応のAndroidタブレットとしてトータルで見ると、「MatePad LTE」はしっかり期待には応えてくれていると感じています。
残念なポイントは内部ストレージの速度。そこそこ高い性能のSoC搭載で内部ストレージの遅さが足を引っ張っているとは感じませんが、優れたハードに定評のあるファーウェイの端末としては残念です。
一方で、大型ディスプレイとクアッドスピーカーの組み合わせは動画視聴においては大きな魅力であることは間違いないです。
やっぱりSIMが挿せるタブレットは素晴らしい
また、SIMカードが挿せるAndroidタブレットとして「MatePad LTE」は希少な存在です。なかなか日本発売のSIMフリーAndroidタブレットって少ないですからねぇ。

すでに試した「楽天モバイル」だけでなく、今後は「BIGLOBEモバイル」の「エンタメフリー」や、「FUJI Wifi」SIMも試してみたいと思っています。
\ キャンペーン多数やっています /
ポイントは使用用途の見極めです
「MatePad LTE」は、なかなか魅力のあるLTE対応のAndroidタブレットなので、想定する使用用途をクリアできる場合はなかなか面白い選択肢だと感じています。
上位モデル「MatePad Pro」のレビュー

当ブログでは、上位モデルの「MatePad Pro」のレビュー記事も用意しています。
LTE非対応は残念ですが、「MatePad Pro」は機能性にも優れたバリバリハイスペックなタブレットです。
「MatePad Pro」が気になる方は「日本版「MatePad Pro」レビュー」もぜひチェックしてみてくださいね。
以上、参考になれば幸いです!
※本記事の内容は原稿執筆時のものです。
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