この記事には、XiaomiのSIMフリースマートフォン「Mi Note 10」をレビューした内容をまとめています。
グローバル市場での発表以来、大きな話題を集めているXiaomi「Mi Note 10」。その魅力に惹かれて、発売直後にグローバル版「Mi Note 10」を入手しました。
話題となっているのは、なんといっても「Mi Note 10」の高性能カメラです。背面には、最大10800万画素カメラを含む5つのカメラ(ペンタカメラ)を搭載しています。
「Mi Note 10」は、高性能なカメラに加えて、エッジスクリーンデザインの有機ELディスプレイ、大容量バッテリーなど見どころ満載のスマートフォンです。
では、さっそく「Mi Note 10」を詳しくレビューしていきます。
グローバル版「Mi Note 10」実機をレビュー

Xiaomi「Mi Note 10」は、2019年10月に海外で発売のミドルスペックSIMフリースマートフォンです。日本でも発売となっています。
まずは、「Mi Note 10」の基本情報をさくっと紹介しておきます。
Xiaomi「Mi Note 10」のスペック
Xiaomi「Mi Note 10」のスペックはこんな感じです。
- OS:Android 9(EMUI 11)
- ディスプレイ:6.47 インチ(2340×1080)
- SoC:Snapdragon 730G
- RAM:6GB/8GB
- ROM:128GB/256GB
- カメラ:REAR:108MP+12MP+20MP+5MP+2MP FRONT:32MP
- Wi-Fi:802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz & 5GHz)
- 指紋センサー:○
- USB:Type-C
- バッテリー:5260mAh
- サイズ/重量:74.2(W)×157.8(H)×9.67(D) mm / 208 g
一部のスペックではハイスペックモデルに負けないものになっています。
「Mi Note 10」の全体的なスペックとしてはミドルハイクラスという位置付けになっています。
6GB RAM+128GB ROMモデルを購入
「Mi Note 10」の6GB RAM+128GB ROMモデルをGEARBESTで購入。
ブラック、ホワイト、グリーンの3色のカラーから、グリーンをチョイスしています。
なお、「Mi Note 10」は中国で販売されている「Mi CC9 Pro」のグローバル版にあたります。
日本語表示やGoogleサービスの対応状況を考えると、グローバルモデルにあたる「Mi Note 10」がオススメです。
まずは「Mi Note 10」の付属品のチェックから始めていきます。
「Mi Note 10」の付属品をチェック

「Mi Note 10」を開封して、主な本体付属品を並べてみました。
マニュアル・保証書・ACアダプター・Type-Cケーブル・保護ケース・SIMピンが付属しています。
保護ケースは付属
保護ケースはソフトな感じのクリアケースです。保護ケースを別途購入する必要がないのはうれしいですね。
付属している保護ケースについては別ページに詳しくチェックしています。ぜひ合わせて御覧ください。

ディスプレイの保護フィルムは付属せず
ディスプレイを保護するフィルムは付属していません。必要な場合は別途購入する必要があります。
日本のAmazonでもすでに保護フィルムが販売されています。エッジにかけてカーブする形状となっているので、フィルム形状には注意が必要です。
当ブログでは、ミヤビックスの「OverLay FLEX」保護フィルムをレビューしています。エッジカーブスクリーンの形状にも対応したものになっています。

ただ、このフィルムは上級者向けということで、フィルムを貼るのにけっこう自信あるよという方以外は、けっこう難しいと感じるものになっています。
「Mi Note 10」のデザインレビュー

「Mi Note 10」を実際に手に取ると、そのデザインへのこだわりをひしひしと感じます。
前面から見ると、ほぼディスプレイといった感じです。トレンドのフルスクリーンデザインに近いものがあります。
エッジカーブスクリーンデザイン

「HUAWEI Mate 30」などのハイスペックスマホと同じような、サイドのエッジにかけてカーブする形状のディスプレイを搭載しています。
ボディサイドのベゼルを削ぎ落とし、前面から見るとほとんどスクリーンといった雰囲気になっています。

スクリーン上下のベゼルも非常にスリムです。


前面から見るとすごく洗練されたハイレベルな仕上がりです。フラグシップモデルと同等の雰囲気という印象です!
光沢感の高い背面デザイン

「Mi Note 10」の背面はガラスでデザイン。高い光沢感をもった背面の美しさは目を引きます。
エッジにかけて緩やかなカーブした形状

また、5000mAh強の大容量バッテリーを搭載しているということで、本体はそれなりの厚みがあります。形状はエッジにかけて緩やかにカーブしていて、握りやすさは悪くない感じです。
ただ、高い光沢感をもったガラスデザインということで指紋の跡はどうしても残ってしまいます。

カラーはグリーンをチョイスしていますが、派手すぎず地味すぎず気に入っています!
背面の5つのカメラ

「Mi Note 10」の背面には、大注目の最大10800万画素の5つのカメラ(ペンタカメラ)を搭載。背面ではかなりの存在感です。

108MPのメインカメラは大型のイメージセンサーを採用していることもあって、カメラレンズの出っ張りはそれなりにあります。一方で、大型センサー採用で高い画質が期待できます。

カメラ性能に力を入れているので仕方ないのかもしれませんが、フラットな場所に置くとカメラが出っ張っていることでレンズが傷つかないか心配してしまいます。
保護ケースを付けるとカメラの出っ張りはかなり解消できますが、背面の美しさはなくなります。非常に悩むところです。
イヤホンジャックあり
最近のスマートフォンではイヤホンジャックが廃止されることが増えてきています。

「Mi Note 10」ではイヤホンジャックを搭載しています。お気に入りの有線ヘッドホンなどを変換プラグを使わずに使用できるのはうれしいところですね。
重さを計測

「Mi Note 10」の重量を計測。SIMカードは未挿入の状態です。
筆者の環境では「209.4 g」と、ほぼスペック表の通りです。
実際に持ってみると、それなりの重さは感じます。軽量なスマートフォンが好みという方には気になるポイントとなりそうです。
ただ、筆者のように、スマホの重さはそれほど重要視していない場合には、大きな問題にはならないと感じています。
ボディ幅は74.2mmです。筆者が持ってみたときにはこんな感じです。

筆者(成人男性)の場合であれば、なんとか片手でも操作できそうなレベルです。

最近のスマホは縦長ディスプレイがスタンダードになってから、ボディの大型化が進んでしまいました。「Pixel 4」のような幅が70mmを切ったモデルの需要もかなりあると思っているのですが、どうでしょうか。
話はそれましたが、「Mi Note 10」はエッジカーブスクリーンということもあって、ディスプレイのサイズの割には幅は抑えています。
「Mi Note 10」のデザインレビューまとめ
「Mi Note 10」のデザインは非常にハイレベルです。ミドルハイクラスの筐体としては十分に合格点のクオリティという印象です。
エッジカーブスクリーンはカッコいいですが、実際的には誤ってタップしてしまうことも起こります。コンテンツへの没入感には優れていますが、人によって評価が分かれるところだと感じています。
背面は光沢感のある美しいものになっています。筆者としてはカメラの出っ張りが気になるぐらいです。
「Mi Note 10」のパフォーマンスレビュー
続いて、「Mi Note 10」のスペックを紹介しながらパフォーマンスをチェックしていきます。
高性能なペンタカメラ

「Mi Note 10」の背面のペンタカメラは、最も大きな注目ポイントになっています。
108MPカメラ搭載のスマートフォンとして世界で初めてリリースされました。
108MPカメラを含めたペンタカメラの構成はコチラです。
・10800万画素のメインカメラ(1/1.33インチ F1.69 OIS付き)
・1200万画素の望遠カメラ(2倍ズーム 1/1.26インチ)
・2000万画素の超広角カメラ
・500万画素の望遠カメラ(ハイブリット10倍ズーム OIS付き)
・200万画素のマクロカメラ
様々なシーンで美しい写真が撮影できる強力な構成です。
目玉の10800万画素カメラは、大型センサーを搭載していることもあって、高精細で明るい写真を撮ることができます。
DxOMark Mobileで歴代トップスコア
「DxOMark Mobile」ではスマートフォンのカメラ性能のスコアを公表しています。
中国版「Mi CC9 Pro」の最上位モデル「Mi CC9 Pro Premium Edition」のカメラスコアは「121」をマーク。
このスコアは、「iPhone 11 Pro Max」を上回り、「HUAWEI Mate 30 Pro」と並んで歴代トップタイのハイスコアです。
同一ベースの「Mi Note 10」のカメラ性能も素晴らしいものになっています。
当然ながらAI機能もサポートしていて、AIが被写体や環境に応じて自動的に適切な撮影調整を行ってくれます。
強力な望遠性能
10800万画素カメラに目が行きがちですが、「Mi Note 10」の高い望遠性能は見逃せません。光学5倍ズーム、ハイブリッド10倍ズーム、デジタル50倍ズームと強力です。

上が実際にズーム無しで撮影したもので、光学5倍ズームで撮影。

ハイブリッド10倍ズームでも撮影。

さらに、デジタル50倍ズームで撮影。

もう何が写っているかよくわからない状況です(笑)デジタルズームということで画質はかなり下がっています。

スナップ撮影には十分過ぎる画質となっています。また、状況に応じてカメラを切り替えることができるのがうれしいです。

AI対応カメラということで被写体に応じて、モードを自動で調整してくれます。
マクロ撮影も可能
また、マイクロカメラを搭載しているので、最短1.5cmの接写が可能です。

通情カメラで撮るとこんな感じの写真になる場合でも、マイクロカメラに切り替えると

こんな感じで鮮明に写ります。
屋外でもマクロ撮影。迫力あるの写真が撮影できます。

高解像度カメラだけでなく、超広角/望遠/マクロなどシーンに応じて多様なカメラを駆使できるところが「Mi Note 10」の大きな魅力であることは間違いないです。
シャッター音を消す方法
「Mi Note 10」のグローバルモデルを購入されて、シャッター音が気になるという方もいらっしゃると思います。シャッター音は設定を少し変更することで消すことができます。
具体的な手順を以下のページにまとめていますので、気になる方はどうぞご覧ください。

前面カメラ

ディスプレ上部の水滴型ノッチには3200万画素カメラを搭載しています。この前面カメラを使っての顔認証も可能です。
指紋認証と顔認証を併用することが可能となっています。両方とも設定するのがオススメ。

2Dの顔認証ですが、認証がめっちゃ高速です。
顔認証の方法とその便利な設定については別ページにまとめています。よろしければ合わせて読んでみてください。

鮮やかな発色のAMOLEDディスプレイ

「Mi Note 10」は6.47インチのAMOLEDディスプレイを採用。解像度はフルHD+(2340×1080)です。

有機ELならではの、鮮やかで引き締まった発色が楽しめます。高い画面占有率によってコンテンツに対する没入感も髙いです。
ディスプレイ内指紋認証センサー

最近のディスプレイ内指紋認証センサーは、筆者のメイン機の「Mate 20 Pro」とはまったく別次元の仕上がりです。
「Mi Note 10」では新世代のセンサーを搭載していて、認証の速度・精度ともに従来の物理式センサーに迫るレベルになってきています。
ディスプレイ内指紋認証センサーが実用で不満のないものになってきています。
フルスクリーンジェスチャー設定
初期設定の「Mi Note 10」ではナビゲーションバーが表示されています。
ほぼフルスクリーンデザインとなっていることを生かすために、フルスクリーンジェスチャー設定はオススメです。
別記事にフルスクリーンジェスチャーの設定方法をまとめています。よろしければどうぞ。

ベンチマーク結果
「Mi Note 10」はSoCに「Snapdragon 730G」を搭載。
ゲーム用途にも対応していて、ミドルスペック向けSoCとしては高いパフォーマンスを持つものです。
ベンチマークアプリ「AnTuTu Ver 8」でスコア計測しておきました。

「AnTuTu」がバージョン8となり、バージョン7とはスコア基準が変更になりました。
全体的にはバージョン7から1~2割増の総合スコアといった感じです。
3回連続で計測しましたが、総合スコアはきれいに258000前後となりました。ハイスペックモデルには敵いませんが、通常利用であれば不満のないパフォーマンスを持っています。

スコアの変動が少ないことからも分かるように、動作が安定しています。連続で計測していてもほとんど発熱がなく、動作の安定性を感じます。
このあたりは、省電力で定評のある「Snapdragon 730G」採用のメリットです。
内部ストレージ
レビュー機の内部ストレージ容量は128GBです。初回起動時のストレージ状況をチェックしておきました。

利用可能(空き容量)がおよそ114GBです。このぐらいの空き容量があれば多くの方に問題ない状況だと思います。
内部ストレージをベンチ

「A1 SD Bench」を使って内部ストレージの速度を計測しておきました。「A1 SD Bench」でよく発生しますが、Readのみが計測され、Writeは計測されませんでした、、、。
Readがおよそ400MB/sですから、おそらく「UFS 2.1」を採用でしょう。
実際に使用していてファイルの読み書き速度は問題なしです。
なお、「Mi Note 10」はmicroSDカードの使用をサポートしていないので注意してください。
5250mAhの大容量バッテリー

「Mi Note 10」の魅力となってくるのが大容量バッテリーです。
バッテリー容量は5250mAh。大容量バッテリーをセールスポイントとするスマートフォンと同等以上の容量を持っています。
実際に触ってみても、非常に優秀なバッテリーの持ちになっています。
30W(10V/3A)の急速充電に対応
もし、充電が必要となっても、「Mi Note 10」の充電性能は強力です。
付属のACアダプターでは30W(10V/3A)の急速充電が可能です。30分で58%まで、65分で100%まで充電できるというスピード充電が魅力です。
「OPPO Reno Ace」が65W急速充電といったぶっちぎりの超強力なものも存在しますが、「Mi Note 10」はミドルスペックとしては十分な充電性能をもっています。

日本語表示にバッチリ対応

「Mi Note 10」はグローバル市場向けモデルということで、初期設定で日本語を選ぶだけで日本語環境で使用可能です。
日本語表示については国内スマホと変わらない感覚です。
UIは「MIUI 11」

「Mi Note 10」はOSに「Android 9」を搭載。UIはXiaomiのスマホでおなじみの「MIUI」のバージョン11です。

iPhoneと同じように、すべてのアプリがホーム画面に表示されます。
Googleアプリ、Xiaomi純正アプリ以外に「facebook」/「Netflix」のアプリがインストールされていますが、アンインストール可能で大きな問題では ありません。
充実した対応バンド
メーカーが公表している「Mi Note 10」の対応バンドは以下の通りです。
GSM: B2/B3/B5/B8
WCDMA: B1/B2/B4/B5/B6/B8/B19
FDD-LTE: B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B18/B19/B20/B26/B28
TDD-LTE: B38/B40
NTTドコモのプラチナバンドのBand 19に対応するなど、対応バンドが充実しています。
グローバルモデルもアップデートで技適ありに
しかも、グローバル版「Mi Note 10」はアップデートによって、技適表示有りになっています。
「Mi Note 10」の技適表示については別記事にまとめています。よろしければ合わせて読んでみてくださいね。

「Mi Note 10」の実機レビューまとめ
以上、「Mi Note 10」のレビューを紹介しました。
総合的に見て、「Mi Note 10」は500ドルクラスのスマートフォンとしては素晴らしいクオリティに仕上がっています。
特に、カメラ性能を重視する方にとっては魅力溢れるものになっています。
高性能カメラをもったAndroidスマホといえばファーウェイが独走状態でしたが、「Mi Note 10」のリリースによって、その状態に変化が出てきそうです。
これからも実際に「Mi Note 10」を使いながら注目した点を随時追記していきます。
おすすめのミドルスペックSIMフリースマホ3選

おすすめのミドルスペックSIMフリースマホ3機種を紹介した記事も公開しています。日本国内発売モデルから選んでいます。
おすすめのミドルスペックSIMフリースマホについてさらに詳しく知りたい場合は「ミドルスペックSIMフリースマホおすすめ3選」の記事をどうぞ。
おすすめ実機レビュー
「Mi Note 10」のレビュー記事を最後までご覧頂きありがとうございます。当ブログではスマートフォンの実機レビューを多数掲載しています。
おすすめの実機レビュー記事のリンクを掲載しておきます。よろしければ合わせて読んでみてください。




コメント
コメント一覧 (2件)
Mi9 もアップデートで指紋認証が劇的に良くなったね。 ハードウェアと言うよりソフトウェアの課題だったんだ。
コメント頂きありがとうございます。
Mi 9を持っていませんでしたので、その状況は知りませんでした。
貴重な情報をありがとうございました!