この記事には、realmeのミドルスペックSIMフリースマートフォン「realme 7 Pro」をレビューした内容をまとめています。

どうも、ガジェットブロガーのやすスマ(@yasu_suma)です。海外スマートフォンの情報を常にウォッチしています。
今回は、日本進出を期待する声も多いrealmeスマホを実際に使ってみて良かった、イマイチだったと感じた点を紹介していきます。
さっそく、OPPOと同じ系列のrealmeが海外で発売している「realme 7 Pro」の実力をチェックします!
本レビューは「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」の届け出を行った上で作成しています。
なお、後継モデル「realme 8 Pro」が2021年3月に発表されています。詳しくは「「realme 8 Pro」のスペック・特徴・価格情報」の記事をご覧ください。
realmeのミドルスペックスマホ「realme 7 Pro」レビュー

「realme 7 Pro」は2020年9月に海外で発売のスマートフォンで、日本では未発売モデルとなります。
realmeがグローバル向けに販売している「realme 7 Pro」をAliexpressで購入。低・中価格帯スマホに強みのあるrealmeで、この「realme 7 Pro」は主力シリーズということで注目したというところです。
「realme 7 Pro」の基本情報をさくっとだけ確認しておきます。
グローバル版「realme 7 Pro」のスペックと対応バンド

まずは、「realme 7 Pro」のスペックを確認します。
- OS:Android 10 ( realme UI )
- ディスプレイ:6.4 インチ有機EL(2400×1080)
- SoC:Snapdragon 720G
- RAM:6GB/8GB
- ROM:128GB
- カメラ:REAR:64MP+8MP+2MP+2MP FRONT:32MP
- Wi-Fi:802.11 a/b/g/n/ac
- 指紋センサー:○(側面)
- USB:Type-C
- バッテリー:4500mAh
- サイズ/重量:74.3(W)×160.9(H)×8.7(D) mm / 182g
「realme 7 Pro」は、SoCに「Snapdragon 720G」、ディスプレイには有機ELを採用しています。
日本発売のスマホでは「Redmi Note 9S」/「AQUOS sense4」/「Rakuten Hand」にも搭載されているSoCということで、まさにミドルスペックのスペックといった印象です。
なお、筆者はRU版の「realme 7 Pro」の8GB+128GBモデルを購入。価格はセールで250ドル超(約2.6万円)ほどでした。
また、今回購入の「realme 7 Pro」の対応バンドは以下の通りです。
GSM 850/900/1800/1900
WCDMA B1/B2/B4/B5/B8
TD-LTE B38/B40/B41
LTE FDD B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B20/B28
「realme 7 Pro」は5Gには非対応の4Gスマートフォンになっています。海外向けのスマホということで、日本の主要バンドをしっかりカバーしているわけではありません。
realmeのスマートフォンでも「realme 7 5G」や「realme GT 5G」などはさらに充実の対応バンドになっています。モデルによって異なっている部分ですね。
では、さっそく「realme 7 Pro」を開封してチェックした状況をまとめていきます。
「realme 7 Pro」の付属品:保護ケースも付属

「realme 7 Pro」の本体付属品は、保護ケース、ACアダプター、USBケーブル、SIMピン、取扱説明書の紙類といったところです。
また、ディスプレイには保護フィルムが貼れています。ただ、実際に使ってみると、指紋の跡がけっこう残り、指すべりがイマイチなので、気になりそうな方は別にフィルムを購入するのがオススメです。
保護ケースの付属はうれしいけど…

「realme 7 Pro」に付属のTPU保護ケースはちょっとグレー掛かったものになっています。

黄ばんでくるのを配慮したものだと思いますが、やっぱクリアの方がいいです。
今回チョイスしたカラーが「MIRROR BLUE」ということで、実際につけてもそこまで大きな影響にはなりません。ただ、普通にクリアなものが良かったと感じる方はいらっしゃるでしょうね。
「realme 7 Pro」は65W急速充電に対応

また、「realme 7 Pro」は最大65Wの急速充電に対応しています、付属のACアダプターもしっかりと65W対応のものです。
auから発売されているOPPO「Find X2 Pro」と同じ65W急速充電ということで、非常に強力な充電性能となっています。

ただし、見て分かるように日本のコンセントに直接させるようなプラグの形状ではありません。

このように、「realme 7 Pro」は手頃な価格帯のスマートフォンでありながら、ちゃんと付属品が充実しているのが魅力です。
「realme 7 Pro」は6.4インチ有機ELディスプレイを搭載

「realme 7 Pro」は6.4インチ有機ELディスプレイを搭載。ディスプレイの解像度はフルHD+ということで精細感も問題ありません。
ディスプレイの発色はやや寒色寄りの印象ですが、さすが有機ELということで鮮やかでキレイな画面表示が楽しめます。
一方で、「realme 7 Pro」のディスプレイは、一般的な60Hzのリフレッシュレート対応です。高リフレッシュレート対応よりも、有機ELを採用することを優先してきたということでしょうね。
実際に筆者が愛用している120Hz対応の「OnePlus 8T」のような滑らかさはありません。何を重視するかを検討してみてくださいね。
「realme 7 Pro」はディスプレイ内指紋認証センサーを搭載

「realme 7 Pro」はパンチホールありのフルスクリーンデザインを採用。下部のベゼルに少し厚さを感じますが、画面占有率は90.8%ということで、コンテンツへの没入感はまずまずといったところです。
有機ELの美しいディスプレイ搭載ということでなかなかの満足度です。
また、「realme 7 Pro」はディスプレイ内に指紋認証センサーを搭載。「realme 7 Pro」を置いたまま認証できるのが便利です。

気になる指紋認証センサーの認証の精度/速度はかなり優秀で、非常に便利に使うことができます。

さらには、パンチホール内の前面カメラでの顔認証にも対応。2Dタイプの顔認証ですが、認証速度はかなり早いので便利に使うことができます。
このように、「realme 7 Pro」は顔認証と指紋認証を併用でき、シーンに応じて使い分けることができるのが便利です。
「realme 7 Pro」の美しい背面デザイン:AG処理ありで指紋が目立ちにくい

「realme 7 Pro」の背面は、鏡の空間をイメージしたデザインとのことです。
確かに、光の当たり方によって雰囲気が変化するなど、「realme 7 Pro」の背面の質感は低価格帯のスマホとしては十分そのものです。

しかも、微細な凹凸加工ありAG処理が施されているので、『光沢感は高いけど極端に指紋が気になる』といった感じではありません。

「realme 7 Pro」の背面のクオリティはかなり満足です。
低価格帯でありながらデザインへのこだわりも実感できるのが「realme 7 Pro」の魅力となります。
「realme 7 Pro」の重量、サイズ

「realme 7 Pro」を実際に測ってみると、185.1gでした。これはフィルムが貼られている状態なので、ほぼスペック値通りの重さといったところですね。
6.4インチディスプレイ搭載でこの重さのボディであればまずまず納得できるレベルといったところですね。

また、「realme 7 Pro」のボディサイズは74.3(W)×160.9(H)×8.7(D) mmです。
ボディ幅が74.3mmということで、常にらくらく片手持ちで操作できるサイズではありません。「realme 7 Pro」はフラットディスプレイデザインということで、ディスプレイサイズから考えると標準的なボディ幅です。
一方で、筐体はバランス良好で、ラウンドにかけてカーブした背面デザインということもあり持ちやすさには満足できています。
「realme 7 Pro」は3.5mmイヤホンジャック搭載
では、「realme 7 Pro」の側面を見ていただきます。




まず、側面下部には3.5mmイヤホンジャックを搭載しています。お気に入りの有線イヤホンを使いたい方にはうれしいポイントですよね。

また、左側面のカードスロットはトリプル仕様になっています。2枚のSIMカードとmicroSDカードを同時に使用可能というのはうれしい仕様です。
「realme 7 Pro」はステレオスピーカーを搭載

「realme 7 Pro」はステレオスピーカーを搭載しています。ちなみに、側面下部のスピーカーと受話口から音が鳴るようになっています。
「realme 7 Pro」のスピーカーの音質はなかなかいい感じです。2つのスピーカーの音のバランスも極端に悪いこともありません。

受話口の方が若干だけ音が小さいように感じています。
「realme 7 Pro」のスピーカーから鳴る音は、音量も十分で透明感もそこそこあります。また、筐体の強度がしっかりあるので、スピーカーで鳴らしても筐体が振動して気になるということもありません。
このように、有機ELとステレオスピーカーの組み合わせは、コンテンツ視聴の際にもかなり満足度を引き出してくれていると感じています。
「realme 7 Pro」は「realme UI」を採用

「realme 7 Pro」は「Android 10」ベースの「realme UI V1.0」を採用しています。
初期設定で日本語表示を選べば、これって日本発売スマホやったっけ?といった感じで使い始めることができます。
筆者は初めて「realme UI」を使いましたが、すぐに思い出すのがOPPOの「Color OS」です。使ったときの印象は本当にそっくりで、すぐに使いこなすことができます。

また、「realme UI」ではアイコンのデザインを変更できるのが意外とうれしく感じるポイントです。
ドロワーの使用も可能で、初回起動時のアプリ状況は以下のとおりです。余計なアプリはそれほど入っていませんよね。

また、初回起動直後で使用済みのストレージ容量が「15.1GB」でした。

まだまだ空き容量もありますし、microSDも使えるので安心して使える状況だと感じています。
グローバル版「realme 7 Pro」は「Google Play」などのGMSに対応
グローバル仕様の「realme 7 Pro」ということで、Google Playもしっかりとインストールされています。もちろん、他のGoogle系のアプリもインストールされています。
このように、グローバル版「realme 7 Pro」は「Google Play」などのGMSに対応しているので、安心して使うことができます。
「realme 7 Pro」のパフォーマンス:AnTuTuスコアはおよそ29万

「realme 7 Pro」はSoCに「Snapdragon 720G」を搭載ということで、そのパフォーマンスはなかなかのものです。ミドルクラスとしては十分軽快な動作を体感できます。

なお、後継モデル「realme 8 Pro」も「Snapdragon 720G」搭載です。
「AnTuTu V8.5.2」を使って、「realme 7 Pro」のAnTuTuスコアを計測しておきました。なお、計測は3回連続で行っています。
「realme 7 Pro」のAnTuTuスコアは29万弱といったところ。発熱は少なく、スコアは安定ということで満足できるものになっています。

また、筆者のようなゲームをライトにプレイするぐらいのユーザーにとっては十分な性能です。ゲームもしっかりと遊ぶことができます。

あと、ゲームプレイのサウンドでも、ステレオスピーカー搭載のメリットを実感することができます。筆者はレースゲームが好きですが、より臨場感をもってプレイできます。
もちろん、ウェブ閲覧、動画視聴、SNSなどの用途ではまったく不満のない動作レベルになっています。
「realme 7 Pro」の内部ストレージはUFS 2.1規格ということで、その速度は平均的といったところです。
「realme 7 Pro」のバッテリー容量は4500mAhということで、普通に1日はしっかり持つバッテリーになっています。
また、最大65Wの急速充電に対応しているので、朝に短時間充電するだけでも、しっかりと充電できるのが嬉しいポイントです。
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最大6400万画素クアッドカメラ搭載の「realme 7 Pro」

「realme 7 Pro」の背面には6400万画素(標準 IMX682)+800万画素(超広角)+200万画素(マクロ)+200万画素(深度)のクアッドカメラを搭載。
標準カメラはソニー製センサー「IMX682」を搭載で、どのような写真が撮れるか気になるところですよね。
「realme 7 Pro」の標準カメラで撮影:「Redemi Note 9S」、「Pixel 4a 5G」と比較
まず、「realme 7 Pro」の標準カメラで撮影したものです。比較用に「Pixel 4a 5G」、「Redmi Note 9S」でも撮影しています。









「realme 7 Pro」の広角カメラで撮影
広角カメラで撮影したものはこちらです。



「realme 7 Pro」でポートレート撮影
ポートレート撮影はこちら。



「realme 7 Pro」で暗所撮影:夜景撮影モードはちょっと惜しい仕上がり
最後に、標準カメラで夜景撮影したものです。



「realme 7 Pro」のカメラ性能ぐらいになると、明るい場所では十分綺麗な写真が撮れることが分かります。
広角カメラも含めて発色がナチュラルな印象で、安心して写真撮影を楽しめると感じています。
また、夜景撮影でもそこそこ撮れますが、夜景撮影時にフォーカスが合わずに苦労する場面が何度かありました。そのあたりは不満な点です。

夜景撮影時のフォーカスはアップデートでの改善を期待したいところですね。
「realme 7 Pro」のカメラは、気になる箇所はありましたが、手頃な価格帯のスマホとしては十分に満足できるものと感じています。
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まとめ:realmeのミドルスペックスマホ「realme 7 Pro」レビュー

以上、realmeのミドルスペックSIMフリースマートフォン「realme 7 Pro」をレビューした内容を紹介しました。
およそ250ドル(約2.6万円)で購入したのですが、そのパッケージのレベルの高さは『realmeスマホってすげー』といったところです。
世界規模で、XiaomiのRedmiブランドと激しいシェア争いを展開しているrealmeの実力をビシバシ感じることができました。
「realme 7 Pro」の良かったところ、イマイチだったところ
「realme 7 Pro」を実際に触ってみて、特に良かった点は以下のとおりです。
逆にイマイチと感じた点は以下のとおりです。
イマイチと感じた点は仕方ないと感じる部分も多く、「realme 7 Pro」は本当に充実したパッケージと感じています。バランスはかなりいいです。
また、低価格スマホで躍進しているPOCOブランドと比べるとデザインにクセがなく、安心して使えるのものになっていることうれしく感じるところです。
ただ、「realme 7 Pro」には尖った特徴はないので、バランスの良いスマホをお探しの方にオススメといったところです。
「realme 7 Pro」を触っていると、realmeが日本進出してほしい気持ちがどんどん高まってくる状況でした。
「realme 7 Pro」が気になる方は、よかったら販売ページもチェックしてみてくださいね。
後継モデル「realme 8 Pro」
「realme 7 Pro」の後継モデル「realme 8 Pro」が2021年3月にグローバル市場で発表されています。
「realme 8 Pro」は新たに10800万画素カメラを搭載するなど、特にカメラを強化したパッケージになっています。
「realme 8 Pro」の情報は「「realme 8 Pro」のスペック・特徴・価格情報」の記事にまとめています。よろしければ合わせてご覧ください。
「realme 7 Pro」アンケート
「realme 7 Pro」についてのアンケートを実施しています。お時間がございましたら投票ください。

以上、参考になれば幸いです!
カステラ王子さんの「realme 7 Pro」レビュー動画
本ブログとコラボしているYouTuberのカステラ王子さんによる「realme 7 Pro」レビュー動画が公開されています。
さらに「realme 7 Pro」について知りたい方はカステラ王子さんの「Realme 7 Pro 開封レビュー」の動画も参考にどうぞ。
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※本記事の内容は原稿執筆時のものです。