
このページを読んでいただきありがとうございます。ガジェットブロガーのやすスマ(@yasu_suma)です。今回は注目の新型SIMフリーモバイルルーターを紹介しますねぇ。
この記事には、富士ソフトのSIMフリーモバイルルーター「+F FS040W」をレビューした内容を紹介しています。
富士ソフトさんからサンプル機をお借りしてレビューしています。富士ソフトさん、ありがとうございます。
「+F FS040W」は、使い勝手の良いと評判の「+F FS030W」の後継モデルにあります。今回の「+F FS040W」ではどのように進化しているか注目ですね。
前モデル「+F FS030W」は2016年12月発売。「+F FS040W」は待望の後継モデルということで、性能と使い勝手にしっかり磨きがかかったものになっています。
使い勝手に優れたSIMフリーモバイルルーター「+F FS040W」をレビュー

富士ソフトのSIMフリーモバイルルーター「+F FS040W」は2020年7月に発売となっています。
SIMフリー仕様のモバイルルーターということで、docomo/au/SoftBankの4G通信バンドにしっかり対応。好みのSIMを挿して使うことができるのが大きな魅力です。
では、さっそく「+F FS040W」の実機を見ていきましょう!
モバイルルーター「+F FS040W」の付属品

「+F FS040W」の主な付属品は、「+F FS040W」本体、バッテリー、USB充電器、Type-A to Type-Cケーブル、クイックスタートガイド・利用上の注意、保証書といったところです。
「+F FS040W」のオプションで「専用ホームキット」

また、「+F FS040W」には、オプション品扱いの「専用ホームキット」が用意されています。
「専用ホームキット」を使って利用すると、ホームルーターのように使えるように機能が強化できるところが「+F FS040W」のすごいところです。
「+F FS040W」と「専用ホームキット」の参考価格

「+F FS040W」本体と「専用ホームキット」の価格が気になるところですよね。ここでは、ビックカメラ.comでの参考価格を紹介します。
例えば、ビックカメラ.comでは、「+F FS040W」が19,800円(税込/10%ポイント還元)、「専用ホームキット」は10,780円(税込/10%ポイント還元)で販売されています(執筆時点)。
LINK 【SIMフリー】富士ソフト +F FS040W – ビックカメラ.com
けっこうコンパクトなサイズの「+F FS040W」

「+F FS040W」の本体カラーはブラックのみ。マットな感じの質感が印象的なデザインになっています。
質感については、めちゃくちゃいいとは言いませんが、モバイルルーターとしては十分なレベルに達していると感じています。
まぁ、モバイルルーターのデザインを見せびらかすことはないでしょうし、「+F FS040W」のデザインで十分と感じています。
それよりも、「+F FS040W」のボディはかなりしっかりした作りで、デザイン性よりもどちらかといえば耐久性を重視している印象を受けます。
前面には「電源」ボタンと、各種情報を確認するためのディスプレイがあります。
「+F FS040W」は片手でもしっかりグリップできるサイズ

「+F FS040W」はしっかり片手でグリップぐらいのコンパクトなサイズになっています。

スマートフォンとのサイズ感を比較してもらうために、話題の「Redmi Note 9S」と並べてみました。
「+F FS040W」のサイズであれば、荷物として持ち運んでもそれほどかさばることがありませんね。
「+F FS040W」の重さは約142g

スペック上の「+F FS040W」の重さは約142gです。「+F FS040W」を実測してみてもほぼスペック通りでした。

「+F FS040W」のサイズは、高さ 約76.0mm×幅 約76.0mm×厚さ 約19.6mm。正面から見ると正方形のような形状が印象的です。
ちなみに、ファーウェイのSIMフリーモバイルルーター「HUAWEI Mobile WiFi E5785」と並べてみると、形状の特徴が違いが分かりますね。
「+F FS040W」のサイズ感を確認しました。次は、今回の「+F FS040W」でのうれしいポイントを紹介します。
「+F FS040W」の注目ポイント:うれしいUSB Type-Cポート搭載

「+F FS040W」の注目ポイントはまずココです。
「+F FS040W」はUSB Type-Cポートを搭載。モバイルルーターでType-Cポート搭載はホントめずらしいんですよね!
まず、上下なく挿せて便利なType-Cが使えるのは、シンプルに「+F FS040W」で非常にうれしいと感じるポイントになります。
さらに、Type-Cポート搭載に伴う注目機能があります。
「+F FS040W」はモバイルバッテリーのように他のデバイスを充電することが可能

「+F FS040W」では他のデバイスに電源供給を行うことが可能となりました。
上の写真のように、「+F FS040W」を使うと、他のデバイスを充電することが可能です。
「+F FS040W」で愛用している「OnePlus 8」を充電してみたところ、5V/0.5Aあたりの出力という結果でした。
まぁ、「+F FS040W」はあくまでも緊急時のモバイルバッテリーぐらいの位置付けができるといった印象です。
多くのスマホではType-C to Type-Cケーブルが別途必要となってきたり、初期設定では「+F FS040W」の充電機能はOFFになっているので注意してくださいね。
電源ボタンとSELECTボタンで「+F FS040W」本体を操作

右側面にはディスプレイを操作するための「SELECT」ボタンがあります。
ディスプレイを見ながら、「電源」ボタンと「SELECT」ボタンをポチポチと押して「+F FS040W」を操作する感じになります。
「+F FS040W」の注目ポイント:うれしいnanoSIMに対応

続いて、「+F FS040W」の注目ポイントをもうひとつ紹介。
それは「+F FS040W」のSIMスロットがnanoSIMサイズに対応していることです。
最近のデバイスはnanoSIMサイズのSIMカードに対応していることが多いので、このあたりもかなりうれしいと感じるポイントですね!

例えば、筆者の楽天モバイル「UN-LIMIT」のnanoSIMも変換アダプタなしで「+F FS040W」に挿せるのでやっぱり便利っす。。。
「+F FS040W」に「FUJI Wifi」SIMを挿してみます

屋外でのインターネットを楽しむためには、「+F FS040W」のようなSIMフリーモバイルルーターとともに、大容量SIMも用意しておきたいところですよね。
ということで、今回は、「+F FS040W」に「FUJI Wifi」のSIMを挿してみました。なお、使用SIMは「FUJI Wifi」のSIMプラン(20GB/ソフトバンク回線)のものです。
「FUJI Wifi」は、ソフトバンクの本家回線の優れた回線品質が話題です。大容量プランも提供されているので、SIMフリーモバイルルーターと相性はかなり良好です。
「FUJI Wifi」のSIMを「+F FS040W」に挿して起動

楽天モバイル「UN-LIMIT」はちょっと諦めて、「FUJI Wifi」のSIMを挿してみました。
「+F FS040W」に「FUJI Wifi」のSIMを挿して起動すると、自動でデータ通信ができる状態に。
ちなみに、電源ボタンのLEDが緑に点灯すると通信可能ということを表します。分かりやすくていいですね。

これは「+F FS040W」が自動で接続設定を行ってくれたということですね。
なお、「+F FS040W」には主要な通信会社の接続設定があらかじめ登録されています。ということで、情報が登録されているSIMであれば、装着するだけでインターネットを利用できるようになります。

もし、SIMを装着しても自動設定が行われない場合は、専用アプリやブラウザで手動設定することもできます。
「+F FS040W」の注目ポイント:「+F FS040W」は3060mAh大容量バッテリー搭載で20時間駆動

他のモバイルルーターと比較すると「+F FS040W」のバッテリー持ちはかなり優秀です。
3060mAhの大容量バッテリーを搭載し、最大20時間の連続通信が可能。
外出先で、一日バリバリ「+F FS040W」を利用しても安心というバッテリー持ちを実現しています。
主に、モバイルで使用するルーターということで、「+F FS040W」の優れたバッテリー持ちはうれしいポイントですね!
無線LANについては、最大433MbpsのIEEE802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)に対応。同時接続数は最大15台となっています。
4G通信は下り最大300Mbps/上り最大50Mbpsに対応。高速なデータ通信を楽しむことができます。
「+F FS040W」にQRコードを表示してカンタン接続

また、「+F FS040W」と使用デバイスを接続する際には、QRコードを使うとさくっと完了するのでオススメです。QRコード以外では、「+F FS040W」のディスプレイに表示されるパスワードを入力する方法もあります。
「+F FS040W」と使用デバイスを接続するのは非常にカンタンです。
「+F FS040W」で「FUJI Wifi」SIMの速度をチェック
さっそく、2階立ての建物内で、「+F FS040W」と使用デバイスを離して速度テストしてみました。まずは直線距離で10mほど離して計測した結果です。

次に、すぐに「+F FS040W」と使用デバイスをおよそ1mの距離に近づけて、ふたたび速度テストを実施。

結果からも分かるように、小型なモバイルルーターとしてはかなり優秀っぷりを感じます。
そこそこ距離が離れた状態でもそこそこ速度をキープしていることから、「+F FS040W」の電波が良好であることが分かります。
環境によって変わる部分もありますが、一般的な住宅内であれば、『かなり使えるんじゃねぇ?』って思うぐらいの実力です。
ただ、「+F FS040W」ではWi-Fi通信の2.4GHz/5GHzの切り替えが本体側ではできません。切り替えには専用アプリかブラウザを使う必要があります。
本体のみの操作で2.4GHz/5GHzの切り替えがさくっとできないのは「+F FS040W」の残念なポイントと感じています。
\ 大容量SIMもあります /
「+F FS040W」の注目ポイント:「+F FS040W」の「専用ホームキット」(オプション)

最初にも紹介したように、「+F FS040W」にはオプション品として「専用ホームキット」が用意されています。
「専用ホームキット」利用時には、無線LAN同時接続数が最大32台に増えたり、最大867MbpsのWi-Fi通信が可能となったり、通信機能がさらに強化されます。
また、「+F FS040W」を接続すると充電も同時に行われます。さくっと充電できるようになるのが実は便利なポイントという印象を受けます。
「専用ホームキット」には有線LANポートあり

「専用ホームキット」の背面には、有線LANポートもあります。このポートを使えば、無線だけでなく有線でもインターネットを楽しむことができます。

例えば、「専用ホームキット」を使えば、スマホと有線LANで接続という楽しみ方もできます。例えば、より安定した通信でゲームを楽しみたい場合にうれしいですよね。
もちろん、無線LAN非対応で、有線LANのみ対応するデバイスを接続したい場合にも役立ちますよね!
「専用ホームキット」で多様なニーズに応えてれるのが魅力
一方で、筆者の環境では「+F FS040W」単体でもしっかり電波が届いています。「FUJI Wifi」SIMのネット速度も考えると、「専用ホームキット」でさらに電波強度を上げたいとあまり感じていないのが正直なところです。
充電がより楽にできて、有線LANが使えることに対して1万円を追加で出費するかと聞かれると厳しいとも感じています。
ただし、これはあくまでも筆者の環境の話です。例えば、大手キャリアの優れた通信品質のSIMを持っている方には「専用ホームキット」導入でメリットが生まれてくるでしょう。
また、モバイル回線に多くのデバイスを同時に接続したい場合には、「専用ホームキット」導入が大きな意味を持ちます。
よって、「専用ホームキット」という選択肢があること自体が「+F FS040W」の魅力と評価しています。
裏技的な使い方ができるのも「+F FS040W」の魅力

オフィシャル情報ではないんですが、実は「+F FS040W」にはちょっとおもしろいと感じる使い方があります。
バッテリーを外した状態で充電しておくと「+F FS040W」が利用可能なんです。こうすることで、バッテリーの劣化を抑えること可能となりますよね。
自宅で利用することが多く、自宅外で使うのはときどきという方にはかなりうれしい仕様と感じています。
ちなみに「HUAWEI Mobile WiFi E5785」ではバッテリー無しの状態でUSB充電のみの利用はできませんでした。ディスプレイにバッテリーエラーが表示されちゃいます。
まとめ:高性能で使い勝手良好なSIMフリーモバイルルーター「+F FS040W」をレビュー

以上、SIMフリーモバイルルーター「+F FS040W」をレビューした内容を紹介しました。
2020年7月発売の最新モバイルルーターということで、やはりType-C/nanoSIMにしっかり対応しているあたりに好感が持てます。
これらの点は、多くの方に共通のうれしいポイントなるでしょうし、「+F FS040W」の大きな注目ポイントとしてまず挙げておきます。
さらには、モバイルバッテリー機能やオプションの「専用ホームキット」などの多様なニーズにも応えてくれる使い勝手の良さも評価できる点ですね。
「+F FS040W」を実際に試した範囲では、電波の強度と安定性にも優れていると感じています。
「+F FS040W」は付加価値もりもりのSIMフリーモバイルルーター
「+F FS040W」単体は実売ベースでおよそ2万円とそこそこの価格です。
ただ、「+F FS040W」には、以下のような付加価値をもっています。
・USB Type-Cポート搭載
・モバイルバッテリーのように他デバイスを充電可能
・nanoSIMに対応
・最大20時間の連続通信が可能
・オプションの「専用ホームキット」で機能強化可能
ということで、SIMフリーモバイルルーターを検討されている方には「+F FS040W」はかなり魅力的な選択肢と感じています。
あとは、手頃価格の「HUAWEI Mobile WiFi E5785」や、デュアルSIM対応の「PA-MR05LN」などと価格/機能/使い勝手を比較しながら、モバイル環境の充実のためのSIMフリーモバイルルーターを検討してみてはいかがでしょうか。
以上、参考になれば幸いです。
※本記事の内容は原稿執筆時のものです。
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